平成最後の成人式に自分の成人式を振り返る
平成最後の成人式が各地で行われますね。
かれこれもう10年以上前だったのかと思うとなんとも感慨深いです。
気持ちはまだあの頃のままなのに…
いやいや、さすがに20歳のパワーはもう無いな。
若いってそれだけで財産なんだなぁと、年齢を重ねるとわかりますね。
あの頃はあの頃で早く大人になりたくてしょうがなかったんですけどね。
過去の自分と比べると30代は若くないなぁと思いますが、
未来に目を向けると、40代、50代になった自分は、
きっと”30代の今の自分”を、まだまだ若かったなぁと思うんでしょうね。
不思議です。
どうせなら「年をとったなぁ」よりも
「まだまだこれからだな」と、挑戦的でありたいものです。
私が20歳のときは、家族に対して照れがありました。
大学の学費や、一人暮らしの資金も出してもらっていたのに、
出してもらって当然と思っていました。
親のありがたみをわかった気になっていた青臭い20歳でした。
成人式では実家に帰省して、着物をレンタルし
美容院で着付けをして、ヘアセットもして、お化粧もして
家の前で家族や親戚にお披露目をしながら写真撮影をしました。
青臭い20歳はおめかしして着飾った自分のお披露目や、
親が向けるカメラに笑顔を返すのが恥ずかしく
たいていこんな顔になってしまいました。
一生に一度なんだから、恥ずかしがらずにもっと可愛く笑えばよかった。
20歳の私は自分が感じる照れの方が大事で
家族や親戚に対する愛想なんて、どうでもよかったんでしょうね。
私は田舎生まれの田舎育ちなので
成人式はほとんど知らない人がいない、同窓会のような感じでした。
何年かぶりに会った懐かしい顔ぶれに、気持ちはあの頃へ戻ります。
でもあの頃と違うのは、みんなが、それぞれの人生を歩んでいることでした。
特に高校卒業後は、就職する人、専門学校・大学に進学する人、親の家業を継ぐ人
本当にさまざまで、みんなで卒業という同じ方向に向かって歩いていた
小・中・高校時代とは、もう違うんだなと気付かされました。
その中でも、結婚や妊娠、出産というライフイベントを経験した人がいたのは
当時大学生活を満喫していた私には、到底信じられないものでした。
パートナーを選ぶ勇気や、子供を産んで育てる勇気なんて、
持ち合わせていなかった。
20歳で結婚って、授かり婚が多くて、
そのときの私には、ちょっと考えられないなぁって感じでした。
そんな彼らとは、距離を置いてしまうような気持ちがありましたが
今では、もうすぐ中学生になる子供を持つ彼らに尊敬の念を抱いています。
きちんと現実を受けいれて、親になる選択をしたこと。
喜びも大きかったけど、その分我慢しなければいけないことも多かったはず。
大変だったろうな。
そんなことを勝手に想像して、自己満足ですが、彼らに拍手を送ります。
話しは変わって、私は小学生か中学生のころ、何かの漫画かドラマに影響されて、
自分は独身を貫き通し、
キャリアウーマンになるんだと思っていた時がありました。
当時、そのことを父親に話すと、
「自分の老後が大変だから、結婚はしなさい」
と、なんとも現実的な答えで諭されました。
父よ、少しは結婚に夢を見させてくれ。